しっかりと冷えたシャンパーニュが美味しいこの季節。第一回目は今年の夏に新発売したばかりの「ポメリー アパナージュ ブラン・ド・ブラン」をご紹介します。
<味わいコメント>
輝きがあり、ほのかにグリーンを含んだ淡いイエローの色調で、断続的に立ちあがる美しい気泡が上品な印象を与えています。香りは華やかで充実感があり、フレッシュのサマーオレンジやパイナップルのような果実香に、カモミールやリンデン(菩提樹)の花、ベルベーヌや石灰様のミネラルの香りが爽やかさを与え、カルダモン、蜂蜜やブリオッシュの香りが奥行きを生み出し、渇欲を掻き立てます。味わいは柔らかく上質な気泡が滑らかで円やかなテクスチャーを形成し、伸びやかな酸味が味わいに躍動感と爽快感を演出しています。バイタリティ(活力)に溢れ、エレガントで非常に洗練されたブラン・ド・ブランです。
<おすすめの料理>
魚介類や白身のお肉などの食材に夏野菜、ハーブやオリーブオイルを使った料理、アクアパッツア、サルティンボッカ、鮎の塩焼き、鮑のソテー・レモンバターソースなど
<おすすめの飲み方・シチュエーション>
飲用温度は8~10℃と冷やして。綺麗な気泡を眺めて優雅に楽しむために中ぶりのフルート型グラスがお薦めです。ガストロノミー・レストランでのアペリティフ、食中酒や上質な魚介類を食すときに欠かせないシャンパーニュです。
「マンダリン オリエンタル東京」シェフソムリエ。東京、海外の高級ホテル、レストランでソムリエ兼支配人として従事。第3回「ASIアジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール」日本代表。2017年「ポメリー・ソムリエコンクール」優勝、2018年「Wines of Portugal Japanese Sommelier of the Year 2018」優勝など数々のコンクールで受賞。