シャンパーニュのラベルでよく見かける「ブリュット(Brut)」。
ブリュットとは、1リットルあたりの糖分量が12g以下の辛口のシャンパーニュのことですが、1860年代までは甘口でアルコール度数の高いものが主流でした。
その中で、ポメリーは史上初のブリュットを生み出しシャンパーニュ界に革命を起こしました。
その立役者がマダム・ポメリー。
亡くなった夫の後を引き継いだ彼女は、重くて濃密な口あたりの当時のシャンパーニュを変えようと、醸造責任者のダマス・オリビエとともに2つの方針を掲げました。
1つは、質の高い辛口をつくること。
もう1つは、それまでのシャンパーニュに対する人々の常識やイメージを覆すことでした。
…次回へつづく。